第三種電気主任技術者
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難易度★★★★★
オススメ度★★★★★
- 偏差値 58
- 合格率の目安 10%
- 勉強時間の目安 1000時間
【公式HP】こちら
第三種電気主任技術者とは?
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通称「電験三種」
国家資格
電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の電気主任技術者になれる資格です。
- 事業用電気工作物って何?
事業用電気工作物・・・高圧以上で受電するビル、工場や、発電所など
事業用電気工作物には、電気主任技術者の選任義務があります。
電気主任技術者には、第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者、第三種電気主任技術者の3種類があります。
第一種、第二種、第三種の違いは..
- 第一種電気主任技術者・・・全ての事業用電気工作物の電気主任技術者になれます
- 第二種電気主任技術者・・・電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の電気主任技術者になれます
- 第三種電気主任技術者・・・電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の電気主任技術者になれます
ちなみに、ほとんどの建物は電圧5万ボルト未満です。
試験日程
令和4年度 試験日
令和4年度から、試験回数が「年1回 → 年2回」になりました。
上期試験 | 下期試験 | |
---|---|---|
試験日 | 8月21日(日) | 令和5年3月26日(日) |
令和4年度 受験申込受付期間
上期試験 | 下期試験 | |
---|---|---|
インターネット申込み | 5月16日(月)~ 6月2日(木)午後5時 | 11月21日(月)〜 12月8日(木)午前5時 |
書類郵送による申込み | 5月16日(月)~ 6月2日(木)消印有効 | 11月21日(月)〜 12月8日(木)消印有効 |
合格発表日
合格発表日 | 試験日の約1ヶ月半後 |
試験情報
受験資格
受験資格 | 誰でも受験可 |
受験料
インターネット申込み | 4,850円 |
書類郵送による申込み | 5,200円 |
試験内容
時間 | 科目 | 内容 |
---|---|---|
9:00~10:30 | 理論 | 電気理論、電子理論、電気計測および電子計測 |
11:00~12:40 | 電力 | 発電所および変電所の設計および運転、送配電路および配電線路(屋内配線含む)の設計および運用ならびに電気材料 |
14:00~15:30 | 機械 | 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、伝熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスならびに電力システムに関する情報伝送および処理 |
16:10~17:15 | 法規 | 電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理 |
試験詳細
試験時間 | 理論:90分 電力:90分 機械:90分 法規:65分 |
出題数 | 理論:17問 電力:17問 機械:17問 法規:13問 |
配点 | 理論:A問題14問×5点 B問題3問×10点 電力:A問題14問×5点 B問題3問×10点 機械:A問題14問×5点 B問題3問×10点 法規:A問題10問×6点 B問題3問×13~14点 |
合格基準 | 各科目とも60点以上で科目合格(年度・科目により合格点は異なる) |
出題形式 | マークシート |
マークシート択数 | 5択 |
電卓 | 使用可 |
※科目合格した科目は、その後2年間、科目免除されます
- 豆知識
出題形式ですが、令和5年度から従来のマークシート方式に加えて「CBT方式」と呼ばれる、コンピューターを使った試験の導入が予定されています。
詳しくは、こちら
合格率の推移
- 合格率の推移
年度 | 合格率 |
---|---|
S60 | 11.3% |
S61 | 10.7% |
S62 | 10.0% |
S63 | 12.5% |
H1 | 11.1% |
H2 | 12.4% |
H3 | 15.5% |
H4 | 14.5% |
H5 | 14.3% |
H6 | 13.7% |
H7 | 10.6% |
H8 | 16.7% |
H9 | 13.5% |
H10 | 10.7% |
H11 | 11.9% |
H12 | 12.0% |
H13 | 12.1% |
H14 | 8.1% |
H15 | 10.4% |
H16 | 8.6% |
H17 | 11.4% |
H18 | 10.7% |
H19 | 9.0% |
H20 | 10.9% |
H21 | 9.6% |
H22 | 7.2% |
H23 | 5.5% |
H24 | 5.9% |
H25 | 8.7% |
H26 | 8.4% |
H27 | 7.7% |
H28 | 8.5% |
H29 | 8.1% |
H30 | 9.1% |
R1 | 9.3% |
R2 | 9.8% |
R3 | 11.5% |
R4 上期 | 8.3% |
平均 | 10.5% |
- 科目ごとの合格率の推移 ※4科目合格者含む
年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
H26 | 17.4% | 21.2% | 16.3% | 17.5% |
H27 | 18.1% | 19.5% | 10.7% | 20.0% |
H28 | 18.5% | 12.4% | 24.3% | 14.2% |
H29 | 19.4% | 13.6% | 16.3% | 16.2% |
H30 | 14.8% | 25.1% | 19.5% | 13.4% |
R1 | 18.4% | 18.3% | 26.7% | 17.7% |
R2 | 24.6% | 17.7% | 11.4% | 21.3% |
R3 | 10.4% | 32.6% | 22.8% | 24.1% |
R4 上期 | 23.1% | 24.2% | 11.3% | 14.7% |
平均 | 18.3% | 20.5% | 17.7% | 17.7% |
- 科目ごとの合格点の推移
年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
H20 | 60 | 60 | 55 | 60 |
H21 | 53.9 | 55 | 49.17 | 55 |
H22 | 55 | 52.75 | 47.65 | 55 |
H23 | 52.44 | 55 | 55 | 54.2 |
H24 | 55 | 55 | 50.56 | 51.35 |
H25 | 57.73 | 56.32 | 54.57 | 58 |
H26 | 54.38 | 58 | 54.39 | 58 |
H27 | 55 | 55 | 55 | 55 |
H28 | 55 | 55 | 55 | 54 |
H29 | 55 | 55 | 55 | 55 |
H30 | 55 | 55 | 55 | 51 |
R1 | 55 | 60 | 60 | 49 |
R2 | 60 | 60 | 60 | 60 |
R3 | 60 | 60 | 60 | 60 |
R4 上期 | 60 | 60 | 55 | 54 |
平均 | 56.2 | 56.8 | 54.7 | 55.3 |
認定による免状取得
認定校で電気工学を学び実務経験を積み「面接」に合格すれば、試験を受けなくても免状を取得することができます。
認定校の確認は、こちら
必要な実務経験
認定校 | 必要な実務経験 |
---|---|
大学 | 1年 |
短大・高専 | 2年 |
高校 | 3年 |
「面接」では、業務に従事していないと分からないようなことが聞かれます。
申込みについては、こちら
管理人Mの試験対策
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2000時間ほど勉強しました。
2回受験しましたので。
中学数学を思い出そう
私は中学生の頃、数学が苦手でした。
国語や英語が得意な、典型的な文系です。
まず、数学の内容をどれくらい覚えているのか腕試ししてみました。
すると、分数の計算ができませんでした。まじです。
なので、四則演算から勉強し直しました。
数学力には個人差があると思うので、みなさんのレベルにあった方法で復習してください。
ただ、こんな私でも合格できましたので、安心してください。
高校数学を勉強しよう
高校数学で勉強しなければならないのは、以下の分野です。
- 三角関数
- ベクトル
- 複素数
三角関数はしっかり勉強しましょう。
ベクトルはほどほどでいいです。
複素数はサラッとでいいです。
電気数学を勉強しよう
余裕のある方は、電気数学のマンガを読んでみましょう。
役立つことがあるかもしれません。
私は1冊読みましたが、正直読んでも読まなくてもあまり変わらないと思います。
テキストを読んでノートを作ろう
本屋へ行き、わかりやすそうなテキストを買いましょう。
パラパラっと読んでみて、拒絶反応が出ないものを選びましょう。
- 管理人Mが選んだテキスト
私は「やさしく学ぶ」シリーズを選びました。
テキストを購入したら、テキストを読み進めましょう。
また、それと並行して、テキストの内容をまとめたノートを作っていきましょう。
ノートは科目ごとに作りましょう。
- ポイント
この時点では、一切暗記しなくていいです。
内容を理解することに集中しましょう。
- 勉強する順番
理論→電力→機械→法規 でいいと思います。(一発合格を狙う場合)
過去問を解こう
テキストが終了し、ノートを作ったら、そのノートを見ながら過去問を解いていきましょう。
解けなさすぎて絶望するはずです。
絶望しながらも解いてゆきましょう。時間がかかってもいいので。
ただ、1ミリも分からない問題はスルーしてOKです。
試験では満点を取る必要はないので。
- ポイント1
古い年度の過去問から解いていきましょう。
そして、前年度の過去問だけは、手をつけずに残しておきましょう。
テキストに載っていなかった用語や知識が出てきたら、その都度ノートに書き加えていきます。
- ポイント2
YouTubeを活用しましょう。
動画で過去問の解説をしてくれている方がいます。
特に計算問題は、「どんなことを考えて解けばいいのか」が分かるので、とても参考になります。
見まくりましょう。
公式ノートを作ろう
過去問が終わったら、公式や丸暗記事項のみをまとめたノートを作りましょう。
科目ごとに作りましょう。
暗記しよう
テキストをまとめたノートを読み返しましょう。
そして、公式ノートを暗記しましょう。
前年度の過去問を解こう
残しておいた、前年度の過去問を、試験形式で解きましょう。
ノートは見ません。
人によりますが、せいぜい60点くらいしか取れないと思います。
もう試験も差し迫っているので、相当あせると思います。
自分がやってきたことを信じて、最後の追い込みをしましょう。
お墓参りをしよう
ご先祖様に「試験に挑戦してきます」と報告しましょう。
私はこれで合格しました。
と思っています。
試験前日
テキストをまとめたノートを暗記します。
一言一句を暗記する必要はないです。
重要そうな用語や数値を覚えましょう。
試験当日
公式ノートを暗記します。
そして直前までノートを見ましょう。
理論の直前に理論の公式ノートを、電力の直前に電力の公式ノートを、という感じで。